院長コラム
こいで歯科医院の院長、小出一久(こいで いっきゅう)が、
日常の診療、インターネットでの歯科医療相談、カウンセ
リングなど、日ごろの暮らしなどで感じたことを書き綴ります。
是非、ご感想、ご意見などをお寄せください。
最善の選択、治療をしたか(06)

医療訴訟のテーマの時に書き足りないことがありました。

患者さんの治療をめぐって、医師と患者さんが対立するのは、私自身は残念な
ことだと思っています。
患者さんは自分では治すことのできない病気を、医師という病気を治すことので
きる立場の人に体を委ねるわけです。
医師は、その期待に応えるために最大限の努力をするべきです。
本来、その場面では経済的な都合は思考に入れないのがあるべき姿だとも思
います。
患者さんが、医療、医師、歯科医師に対して不信を抱くのは、医師、歯科医師が
しっかり自分を見ていてくれたかということではないでしょうか?
正しい判断のうえで、患者さんにとっても最善の選択をして、治療をしてくれたか
ということが、一番大事なことです。
誠心誠意、医師が自分の持っている力の全てを出し尽くして、治療にあたった
かということが問われているのではないでしょうか?

弁解がましいのですが、失敗は誰にでもあります。医師に失敗が許されないこと
も事実です。では、失敗はないかといえば、医師にもあるわけです。
ただ、取り返しのつく失敗と、取り返しのつかない失敗があります。
失敗を自分で認識しているのならば、言い訳をしないで、謝罪すべきです。
事実を隠したり、ごまかしたりしてはいけません。

失敗ではなく、その医師の力が足りなくってできないこと、最善の選択をしても
医師の技量として治療できないこともあります。
そのときには素直に自分の力が及ばなかったことを認めるべきです。
大学の教授でも、世界の名医でも治せない病気があるんです。
人間には寿命もあり、命には限りがあるんです。
ときどき運命とか、宿命とか、運が良いとか悪いとか考えます。

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