院長コラム
こいで歯科医院の院長、小出一久(こいで いっきゅう)が、
日常の診療、インターネットでの歯科医療相談、カウンセ
リングなど、日ごろの暮らしなどで感じたことを書き綴ります。
是非、ご感想、ご意見などをお寄せください。
歯科医師の治療評価(10)

 歯科医師は、自分の歯科医院を開業して院長になると、診療においても、医
院の経営、運営においても、すべての判断は院長が自らすることになります。
まあ、そのために開業をすると言っても良いでしょう。

自分が診療において判断するということは、治療の評価は院長がすることにな
ります。良いか悪いか、良くできたのかダメだったのか、治療の出来を自分が
評価することになります。診療の限界を設定することにもなります。

ただし、それはその歯科医院という狭く限られた範囲でのことで、歯科界全体の
共通の判断基準ではないのです。
そもそも治療に関して歯科界全体の判断基準自体が無いのです。

治療を受ける患者さんは混乱してしまいます。
ある歯科医院では抜くという歯を、ほかの歯科医院では抜かないで治すというこ
とが起きるわけです。
ある医院では良くできたと評価する治療も、他の医院ではダメということさえあり
ます。
費用の点では、保険診療でできる治療と、できない治療は明確に分けられてい
ますが、これは保険診療のルールから明確です。しかし、ある医院では保険が
利くと言い、他では保険が利かないということさえあります。
明確なルールでさえ、医院によって違ってきてしまうのです。

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