院長コラム
こいで歯科医院の院長、小出一久(こいで いっきゅう)が、
日常の診療、インターネットでの歯科医療相談、カウンセ
リングなど、日ごろの暮らしなどで感じたことを書き綴ります。
是非、ご感想、ご意見などをお寄せください。
治療の費用と機能の回復(11)

私が体験したことです。他の歯科医院で入れ歯を保険外診療の高額の費用を
負担して作った患者さんが来院しました。その入れ歯が口の中に入れただけで
痛くって、我慢できないそうです。
そして、そのことを入れ歯を作った担当の歯科医師に訴えても、対応してくれな
いというのです。

入れ歯は失った歯の機能を補う人工臓器です。食べたり、話したり、笑ったり、
その機能は多様です。

歯科治療で多額の費用を負担するのは、機能の回復を期待しているからです。
病気や怪我を治すのは、痛みなどの苦痛を取り除くという点では、マイナスにな
った状態を正常に戻すことで、これは公的医療保険の範囲での治療を期待する
わけです。
多額と言うのは、保険外診療のことです。金額では総入れ歯なら片方で10万
円から30万円程度、さらに高額のものもあります。

保険診療ならば、金額はルールで決まっていて4万円程度です。

金額で数倍以上の負担をするのは、一般には金額の高いものほど、性能が高
いと思う期待があるからです。
ところが、金額の高いものがそれに見合う性能がない、性能が低いということが
あります。それでは、患者さんからの信頼は得られません。

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