院長コラム
こいで歯科医院の院長、小出一久(こいで いっきゅう)が、
日常の診療、インターネットでの歯科医療相談、カウンセ
リングなど、日ごろの暮らしなどで感じたことを書き綴ります。
是非、ご感想、ご意見などをお寄せください。
映らないテレビ、冷えない冷蔵庫(12)

私が良く例え話にするのが、映らないテレビ、冷えない冷蔵庫、走らない車で
す。場合によっては、こんなものも価値を認める人がいますが、一般的には、決
して使えるものではないわけです。

噛めない入れ歯というのも、同じで価値の無いものです。ましてや、口に入れて
おくことさえできないようでは、入れ歯としての価値はありません。

いくら芸術品のような素晴らしい出来栄えの入れ歯でも、飾っておいては何の
役にもたちません。噛んで、食事ができることが最低条件です。

保険外診療の費用を負担したのに、残念ながら使える入れ歯が作ってもらえ
なかった患者さんに言ったことは、まず、前の担当の先生に対応してもらえるよ
うに求めることべきということです。もし、対応してもらえないようなら、費用を一
部でも返してもらうように求めることです。

しかし、患者さんもそれを求めませんし、歯科医師もそれに応じないのが一般的
です。
歯科医師の方は、入れ歯を作ったのだからお金をいただくのは当り前と考えま
す。私は、それは間違っていると思っています。入れ歯、義歯というのは機能の
回復つまり噛んだり、話したりできてこそ、入れ歯に価値があるわけですから、
使えないのでは価値がないと言わざるを得ません。

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