| ●院長コラム | |
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こいで歯科医院の院長、小出一久(こいで いっきゅう)が、 日常の診療、インターネットでの歯科医療相談、カウンセ リングなど、日ごろの暮らしなどで感じたことを書き綴ります。 是非、ご感想、ご意見などをお寄せください。 |
| 入れ歯治療は赤字(13) 患者さんは想像も付かないことかもしれませんが、歯科の保険診療は赤字にな ることがあります。特に入れ歯を保険の範囲で作ると赤字になります。 赤字と言うのは、歯科医院を運営するには建物の家賃や働いている人の人件 費など固定経費と入れ歯を作るための技工代、材料代などの経費と収入を比較 した時に、収入が経費に見合わないと言うことになります。 その原因は圧倒的に入れ歯に対する保険診療での評価、価格が低いことです。 私は、入れ歯を人工臓器と捕らえていますが、保険診療では総入れ歯でも4万 円程度です。毎日、毎食使うものがこの価格です。そして保険診療の窓口負担 額と言えば、老人で一割負担ならば4000円です。三割負担の方で12000円で す。メガネや靴などで、もっと高額のものもあると思います。確かに保険診療とい う制度ですので、価格は歯科医師、患者さんが決めたものではありません。 歯科医師は誰でも、この評価は低いと思っています。 次に、技工代が割高と言うことです。それは歯科技工士という資格の人が入れ 歯を作ります。もちろんその手間を考えれば当然の費用ですが、それでも、保険 診療の評価に比べると割高になっています。 そして、これが一番問題なのですが、作ったあと痛みやかみ合わせなどの調節 をする際の調整料です。この評価がとても低く、その上一ヵ月に4回までしかで きません。もし5回以上患者さんの調整をしても、4回までしかお金がもらえませ ん。 調整は、手間がかかり、時間も場合によっては何十分もかかることがあります。 保険診療では、金額が決まっているので、入れ歯は丁寧に作れば作るほど、調 整も時間をかけるほどに、結果として赤字になってしまいます。 利益が少なくなると言うのならばそれでも良いのですが、赤字が増えていくので す。 [リストに戻る] |
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